残酷な話?

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一つ前の記事「怖い話?」で新生児溶血性疾患を取り上げました。
この疾患は、母子間でRh不適合が起こっていると発症するのですが、第1子よりも、第2子以降の方が発症確率が高くなります。

この疾患の詳細はリンク先を参照してもらうとして、看護学生時代に授業でこの疾患を学んだ際に私が思ったのは、第1子は生まれることが優先されるけど、第2子以降は母体保護が優先されるんだ、ということです。
どうも第2子以降の子どもは、母体にとって害となる成分を、自身の身体に引き受けて生まれて来るらしいのです。

このことより、子どもは、両親の遺伝的体質を受け継いで生まれてきますが、それと同時に、母体にとって害となる成分も引き受けて生まれてくる部分もある、ということを、学生時代に知りました。

そのため、私からすればアレルギー体質の子どもが増えるのは当然のこととなります。
両親の遺伝的体質に加え、母体にとって害となる成分も、母体が生きた年数分蓄積されているはずなので、その蓄積分だけ胎児へ移行していると認識していました。
下手すれば、世代間蓄積もあるのかもしれない、とすら感じています。

定型発達の両親から、発達障害の子どもが生まれるのも、これが影響しているのではないかと感じています。

ついでに不妊症の増加については、上記、蓄積された有害成分と、環境汚染(環境ホルモン)が影響していると感じています。

ちなみに全ての第1子が、ヒトにとっての優性遺伝で生まれて来るわけではありません。

小児科看護師時代に経験したことですが、とある遺伝子疾患を持っている母親がいました。
生まれる子どもは必ず障碍児だから、当時の医師から、優生保護の観点から、出産を止められていました。
しかしこの母親は出産します。
第1子と第2子は障碍児でしたが、第3子と第4子は健常者でした。

上記の方とは別の遺伝子疾患を持つ母親は、上記の医師とは違う医師に相談して、たぶん大丈夫と言われ出産しましたが、第1子も第2子も障碍児で、第3子以降を諦めました。
いずれも今から30年近く昔の話です。

私は勤務したのが、大学病院の小児病棟だったこともあり、遺伝子疾患を持つ子どもたちと比較的多く接点があった方だと思います。
その影響もあるとは思いますが、正直、遺伝性疾患を持つ人は、そんなに珍しくないと感じています。
(わりと居て、本人が自分が保因者であると知らないだけの人が大勢いると思っています)

また、上記で母体の害は胎児に…と記載しましたが、妊娠中の母体に生命の危機が訪れると、母体は自身の生命を犠牲にしても、胎児を守ろうと機能します。
これも私の看護師時代の経験ですが、妊娠末期にクモ膜下出血を発症した妊婦が緊急入院してきたことがあります。
この時、意識を失った母体の脈拍は、胎児を守るために120~160だったと記憶しています。
成人で脈拍120~160は、心房細動に近いレベルで大変危険な状態です。
クモ膜下出血で瀕死の状態でも、母体は自身より、胎児の生命を守る方を優先させるのだと思い知りました。
ちなみにこの患者さんは、直ぐに帝王切開で出産させて脈拍を落ち着かせ、それから脳外科の手術を受けました。

人体を驚異の小宇宙と言ったのは、NHKスペシャルの番組でしたが、本当にその通りです。
宇宙は神の領域で、簡単に人間に手出しができるものではありません。
ゲノム編集することで、デザイナーベビーを誕生させようとする向きもあるようですが、そんな都合良くいきません。
人間に出来ることがあるとすれば、自然の摂理を邪魔しないことだけです。

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