2021年 初夢 2

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私の役割は、示すことです。
でもこの役割、本業で既にやっています。

産業保健師って具体的にどんな職業?と思われた方は、現状は「自己紹介 2」に詳しく記していますが、要は会社内の保健衛生に関する何でも屋です。

一般的に知られている職業で、一番近いのが養護教諭です。
学校の保健室にいる先生が養護教諭ですが、彼らは医師ではありません。
養護教諭になるには、教育系大学と看護系大学のいずれかの大学で、規定の課程を履修することで資格が得られます。
元々私は、養護教諭になりたくて、1種免許を取得したくて、保健師学校に進学した人間です。

翻って現在、職場でメンタル不調者が出た際などは、当人を医療機関へ繋げたり、所属職場に対応の助言をしたりしています。
(不調者本人だけではなく、所属職場のメンタルを良好に保つよう計らうのも仕事のうちです。)

問題事例と呼ばれるケースでは、本来なら医学的側面から助言をするだけの立場ですが、労務管理が機能していない場合、責任ある立場の人間に、相応の役割を果たすよう促すこともあります。
(疾病管理を全面に出すことで、医療者に問題を押し付けて責任逃れをしようとすることが、ままあるのです。)

ここで労務管理と疾病管理の違いって?となるかと思います。
言い方を変えれば、労務管理=事例性、疾病管理=疾病性、という表現になります。

事例性とは、業務を遂行する上で困る具体的事実のことです。
パフォーマンスが落ちた、欠勤が増えた、これまで仲良くやってきたのに急に職場で浮くようになった等々…。
これらの要因に病気が関係しているのであれば、本人に治療を促しますが、それは、高血圧症の人が高血圧の治療をするのと同様で、精神疾患だからと言って特別扱いする必要はありません。

しかし、職場(会社)側の人間が、自身の関りで病状が悪化したらどうしよう等、疾病性で考えると、弱腰姿勢になり易く、場合によっては疾病利得を得る機会を与えてしまいます。
このようなことが繰り返されることで、事例が問題化していきます。

問題事例化する当事者に一番原因があるのはもちろんですが、労務管理機能を果たさない管理者にも問題を助長し拡大させた責任があります。
労務管理を果たさない管理者がいる職場は、それだけでメンタルヘルスが不健康に傾きやすくなります。

私は保健師というのは、個々の社員と会社組織の間で、中立の立場で、双方のベネフィットが最大になるよう働きかける職業だと認識しています。
あくまでも、働きかけるだけ、助言をするだけ、手助けするだけ、側方支援するだけ、なのです。
私は方向性を示すだけであり、職場環境を良くしていくのは、そこで働く人々です。

健康診断等で得られたデータを元にアドバイスするのも同様です。
そのアドバイスを活かして健康になるのも、活かさずに不健康のままでいるのも本人次第です。

人は様々な段階にいます。
組織ポジションは上位管理者なのに、子どもみたいに自己中心的な人。
有能過ぎるせいで、周囲を精神的に追い詰める人。
独善的過ぎて、誰からも相手にされない人。
仕事はできるけど、人の管理(労務管理)が出来ない人。
繊細過ぎる人、気弱過ぎる人、自分に甘過ぎる人、、、

様々な人が所属する会社組織で、全体の利益を考えて、その方向へ進めるよう、促すことが私の仕事です。
もちろん出来ることに限界があるのを解っているので、結果はほとんど求めません。
求めませんが、関わった人々が笑顔になると嬉しいな~とは思います。

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